Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

diary

発展的ななにか・・・・

写真展が終わった。 ふと、どうして僕は写真展をやろうと思ったのかと思いを巡らす。 僕はきっと不器用な人間だと思う。もっとうまく生きれたらと思う。ここ1、2年で周りの環境が劇的に変わり、それに対応するだけの何かを捜し求めている。 写真展はそういっ…

Travel, Time, Morocco

子供の頃から、旅することを夢見ていた。 成長し、旅が出来るようになる年齢になると、旅することに夢中になった。 だが、その熱中も長くは続かない。 その転機となったのはインドへの旅だと思う。 インドに三ヶ月居て思ったのは、これほどまでの興奮と刺激…

ゴミ

今日、久しぶりに荷物を整理した。 生きれば生きるほど、ゴミは溜まる。 人生の総量なんて、ゴミの数で決まるといっても過言ではないのかもしれない。 どうして捨てられないのだろう? とりあえず取って置こう思ったものなんて、たいてい二度と必要ない。 そ…

空を見ることが好きだった。 小学生の頃、空ばかり見ていて先生によく叱られた。 新鮮味のない授業を聞いているよりは、雲の流れなどを見つめているほうが楽しかった。 きっと変化が欲しかったのだろう。 雲は風で流されるので、それでようやく自分もどうや…

殻を破る

昨日は友人達とともに、ちゃんこ鍋を食べに行った。 「本格的なちゃんこを食べたい」という要望に応えて、色々と店を探したが、そもそもちゃんこなんて、いい加減な食べ物だ。 それなのに、本格的というリクエストを出されて、少々戸惑った。 何を持って、ち…

決断のとき

決断は受動的な行為だと思うことがある。 「決断する」というが、果たして我々には選択の余地が残されているのだろうか? たとえば、自分自身の場合。 僕はスコットランドのエディンバラという辺鄙な土地に留学し、写真を志した。 時々、人に訊かれる。 「ど…

モロッコの夢

ふとモロッコに行こうと思った。 それは突然の考えではなく、積もり積もった考えだったのかもしれない。 でも、近所のモロッコ料理屋に入った際に、突如その考えは具体的な思考となった。 最近は折に触れて、モロッコが友人・知人のあいだで話題に上ることが…

スロー・ライフ

あらゆる物語は語り尽くされている。 その通りだと思う。 最近、旅関係の本をよく読む。 それらのなかに著者がアフリカを旅して、その国の人と恋に落ちて、でも結局は互いの環境の違いを克服は出来ないだろうと判断して、その恋をあきらめるという本を読んだ…

個人の行方

“旅行とは目的地に着いたときに、帰りのことを考えるもの。 旅とは帰ることを考えないもの” ポール・ポウルズ「シェルタリング・スカイ」 今日は夕方から、ひどい雨になった。 こんな日は外出を控えるに限る。 本屋で沢木耕太郎の「深夜特急」を特集している…

Enjoy yourself!

Enjoy yourself!」とホームステイ先に滞在しているときによく言われて「そのyourselfとは何か?」と非常に悩んだと話してくれた人がいた。 正直戸惑った。 その人は東大を出て、一流企業に就職し、ひたすら働いてきた人だった。 なので、半年ほど海外に出た…

マンデー・レポート

このHPを立ち上げて、そろそろ一年が経とうとしている。 日記を読み返して見ると、更新の頻度があまりに不定期なのに愕然とする。 最初の意気込みはどこへやら。 仕方がないので、今後はせめて週に一度は更新しようと思う。 毎週、月曜日に更新することにし…

真夜中の散歩

「同じ河に二度入ることはできない」 ヘラクレイトス 時間はひとつの概念だ。 実際に存在はしない。 とはいっても人間の生活の指針になる最大の要素が時間だ。 人々は鏡に映るしわの数や、肌の質感やなんかで自分の過ぎ去った時間を実感する。 日々の生活の…

人生ゲーム

子供の頃、明日が来るのが待ち遠しかった。 時が過ぎるのが、遅過ぎて僕はよくいらいらしていた。 早く大人になりたかったし、すべてを経験したかった。 最近、時間が過ぎる速さに愕然とする。 月曜日が来て、あっという間に週末になり、また仕事の毎日だ。 …

368Y Par4 第二打

人生の第二打は何歳ぐらいのときだろう? 1打目は20代だとすると、やはり30代前半くらいだろうか? 村上龍は第二打でその人の人生が決まると書いている。 Par4でバーディーかそれ以上を狙うならば、2打目では確実にグリーンに 届かないといけない。しかも、…

望郷

梅雨だ。 この季節になると京都で過ごした頃を思い出す。 京都は盆地なのでただでさえ湿気がすごいのに、梅雨の季節になると湿気がさらに増大し、ジメジメとした空気がまわりを支配する。 僕の隣の家には紫陽花が咲くので、梅雨の唯一の楽しみがその紫陽花を…

中道を往く

物事には許容量というものがある。 失敗は誰でもするものだが、それがある程度を超えると取り返しのつかないことに繋がる。 全く同じことが成功に対しても当てはまる。 「子豚はぶくぶく太るが、太りすぎた豚は屠殺される」というように、欲張り過ぎるとあっ…

シルバーとシルバーの狭間で

シルバーサービス・ウェイターという仕事をご存知だろうか? たいていの人は知らないと思う。 かくいう自分もその仕事をする当日まで、仕事の内容を知らなかった。 バーテンダーを辞めたあと、しばらくして見つけた仕事がそのシルバーサービス・ウェイターと…

初体験

ロンドンに住んでいた頃、生きていくためにいろんな仕事を経験した。 それはまさに純粋に生きていくために、食べていくために仕事をしていたので稼ぎも悪く、家賃や食費などのものすごくベーシックな要求を満たすのが精一杯の稼ぎしかなかった。 それでも周…

旅の醍醐味

今日は三連休のちょうど中日になる。 おとといはアイリッシュパブでビールをたらふく飲み、昨日は朝までカラオケだった。 今日も仕事関係の人たちと渋谷にもんじゃ焼きを食べに行く。 三十になったからかもしれないが、色々と付き合いが増えた。 人生の一番…

やれやれ

イギリスに住んでいる頃、「ガーディアン」という新聞を愛読していた。 とくにその日曜版である「オブザーバー」は全部読み切ろうとすると、半日はかかるんじゃないかと思うくらい分厚い。 世界で最もジャーナリズムが発達した国のひとつだけあって、どの記…

思春期は人生で最悪な時だ!

アバウト・シュミットを見た。 今巷で話題になっている「サイドウェイ」の監督であるアレキサンダー・ペイン監督が描く、退職後の男が辿る数奇な物語だ。 まるで出来のいい小説のように物語は進む。 その観察眼が素晴らしい。 退職後の男という扱いにくいテ…

過去という名のガラクタ

ガラクタを整理した。 今週の日曜日にフリーマーケットをするからだ。 僕の持ち物で大多数を占めるのが、本とCDだ。 それ以外、固執してまで取り置きしているものはない。 とくにCDは10年ほど聞いてないものも後生大事に取ってある。 おそらく、今後10年聞く…

ストレスについての一考察

「人間のあらゆる不幸はたった一つのことから由来する。それは自分の部屋でじっとしていられないということだ」 パスカル 最近、ストレスについて考えている。 極論すれば、人間のすべてのストレスは人間関係から生じる。ということは、誰にも会わずに、部屋…

帰国

あやうく入国を拒否られた。 またしてもアメリカだ。 アメリカはまだ数えるぐらいしか行ったことがないのに、毎回問題が起きる。 今回は自分のパスポートがコンピューターでスキャンできない古いタイプのパスポートということで、建前上そういうパスポートの…

サンフランシスコ

僕のアメリカの印象はすこぶる悪い。 初めてニューヨークに行ったときに、入国審査官に「お前の名前は犯罪者の名前と似てる」というただそれだけの理由で、不当に拘束されたことも一因だ。 名前が似てる・・・・・それだけの理由で人を拘束する国に好感を持…

ジム・ジャームッシュには三回会った

「ジム・ジャームッシュには三回会った。三回とも同じ格好だった。革のハーフコートに赤いスウェット、手にはビニールの買い物袋」 実家に帰ったら、昔に買った雑誌が山積みになっていた。捨てるなり持って帰るなりしろとのことだった。家に帰って読むと、さ…

あの瞬間

バイカル湖でベンと会った。 世界の中心に位置する、ロシアのバイカル湖は海のように広く広大だった。 ベンの夢は、バグパイプをその馬鹿でかいバイカル湖を見渡して吹くことだ。 日本人の僕はスコットランドに向かう旅の途中で、スコットランド人のベンは日…

サイモン

今日は久しぶりにサイモンと話した。 彼とはもう10年来の付き合いになる。 エディンバラで最初に通った語学学校で英語の教師をしていて、そのときはそれほど仲良くはならなかったが、そのあと偶然会ったときに家庭教師を引き受けてくれることになり、それ…

サトリ

ミスター・シアストリは村の賢者だ。 牛の乳が出なくなったり、川が決壊しそうになると村人は彼を訪れる。 そんなとき彼はマントラを唱えたり、瞑想をして有益なアドバイスを村人に与える。 僕は彼のアシュラム(瞑想道場)に二週間ほど通った。 北インドの…

バットマン

誰も行かないような南インドの小さな漁村に行ったことがある。 たまたま持っていたガイドブックに三行くらいの紹介文が載っていて、興味が湧いたのだ。 とくに変わったことが書いていたわけではないけど、旅行者が行かないようなところに行きたかった。 村に…