Keep My Word

旅とタンゴをこよなく愛する。カラダナオル創業者。

Photodiary

楽園

朝からずっと家に籠もっていたので、近所のファミレスまで気分転換をしに行ってみた。 喫煙と禁煙を選べたので、禁煙席へと案内してもらった。最初はなにかざわざわと騒がしいなとしか思わなかったが、あたりを見渡してみるとすべて女性だった。それもものの…

カッパドキアにて DAY 3

猿は空に憧れて二本足で立つようになり、やがて人間になった。 そんな話を聞いたことがあるが、小さい頃純粋に空を飛べればと思っていたことはある。空を飛んでどうこうしようとは思わなかったが、あの雲の上には何があるのだろうとずっと興味を抱いていた。…

カッパドキアにて DAY 2

窓を開けると、そこはあたり一面雪に覆われた白銀の世界だった。 今日はクリスマスイブということもあり、久しぶりに経験するホワイトクリスマスだ。今日一日、家に閉じこもり窓から真っ白の世界を眺めやり、母親が用意する七面鳥を頬張り、家族みんなクリス…

カッパドキアにて DAY 1

カッパドキアへの行き方はバスか飛行機で行くかの二通りある。 バスは片道11時間半、飛行機は片道一時間半だが、バスの料金の二倍ほどする。筋金入りのバックパッカーならば、ここは迷わずバスで行くだろうが、筋金入りでもなくましてや今回はバックパック…

イスタンブールにて

イスタンブールへは、easyjetという格安航空会社を使って行った。 数年前にも使ったことがあったが、今回乗って驚いたのは全席自由席ということだ。徹底したローコストにこだわった結果だと思うが、自由席の飛行機に乗るのは少し違和感がある。昔、エディン…

GOING TO LONDON

きっかけはささいなことだった。 とある日の深夜、ぼーとしながらHISのHPを見ていたらヴァージンアトランティック航空のロンドン行きチケットがやたらと安かった。燃料費込みでも11万円くらいだったので、とりあえず予約してみた。オンライン予約だったの…

カート・ヴォネガット

朝、機材を抱えて家を出た。 昨夜のアルコールが少し残っており、頭がまだはっきりしない。 いつもとは違う駅で降り、撮影場所へと向かう。 駅に降りてから、機材バックのひとつを網棚に載せたまま忘れたことに気づく。慌てて戻ったが、すでに電車は発車した…

世界恐慌という名のテロ

ひと夏越したら、世界恐慌になっていた。 良くも悪くも世界経済はアメリカを中心に回っていたので、そのアメリカが破綻した今、この流れは止まることはないだろう。前FRB議長のアラン・グリーンスパンは「100年に一度の金融危機」と言っており、1930…

ちょっとした占い

今日は渋谷の占い師さんに三年ぶりに占ってもらった。 特になにかあったわけではなかったが、なんとなく彼と話をしたくていつもの場所で、いつものように佇んでいる彼の前へと腰掛けた。 とても気持ちのいい人なので、彼のことを多くの人に紹介したこともあ…

遠くアフガンを想う

アフガンで伊藤さんが亡くなった。 農業事業に5年も従事し、地域の復興に役立っていた人間があっさりとその地域の人々に殺された。彼自身にとって相当無念だったと思う。 伊藤さんのような人にとってみれば、自分の技術が役に立てば、世界のどこでもよかっ…

ちょっとしたシンクロニシティ

なぜ早朝のフライトにしたか定かではないが、連日の早朝からの移動で体は相当ガタがきている。移動だけならなんの問題もないのだが、結構遅くまで飲み歩いてしまったことが一番の原因だろう。 昨日はホテルに帰ってからも飲んでしまい、寝たのは夜中の三時だ…

アフターパーティー

タイは肌に合う。 実際に過ごしてみて、心からそう思う。 インドやブラジルは好きではあるが、その気持ちはどこか片思いのまま留まっている。タイなら、それがいかにもしっくりくる。 とくに具体的ななにがそう思わせるのか説明は難しいが、タイなら何か物事…

フルムーンパーティー

フルムーンパーティーまでの道のりは長かった。 バンコクで四時間待ってサムイ島へのフライトに乗り継ぐ予定が、さらに理由もそれに対する説明もなく待ち時間が延長され、結局六時間半ほど待たされてしまった。 旅の相棒のヨシロウは「ありえない」を連発し…

馬鹿への旅

うなるような暑い日々が続いている。 毎朝、汗だくになりながら、何とか浅い眠りを貪っている。 そんな日本を逃げ出すかのように、明日からサムイ島に行く。 タイに行くのはこれで三度目だ。 いつも通過するばかりで、ゆっくり滞在したことはなかったが、今…

遠花火

今日、ばらばらとめくっていた雑誌に、遠花火という言葉が載っていた。 俳句の季語として使われているらしい。 僕にとって花火といえば、祖父母が住んでいた真鶴で見ていた花火大会が思い出される。 祖父母の家からは、花火がよく見え子供の頃は毎年待ちきれ…

新聞という時代遅れのメディア

ここのところ毎日イギリスの新聞ガーディアンの記事を読むようにしている。 http://www.guardian.co.uk なかなかバラエティに富んだ記事が多く、興味が引かれる記事も多い。 イギリスに住んでいるときは、住んでいたフラットの一階にあったニュースエージェ…

寝苦しい夏の夜に

最近、本を読まなくなった。 以前は、最低でも一週間に二冊程度は読んでいたが、ここのところせいぜい二週間に一冊程度しか読んでいない。 ただ頻繁に本屋には行く。 文庫コーナーや新刊のコーナーで足を止めては、色々と本を物色する。そして、手に取っては…

初夏のある夜

人との出会いは、不思議なものだ。 先週、8年前ほど知り合った友人の誕生日パーティーに行った。 彼が主演を努めた「ハブと拳骨」という映画の公開記念イベントも兼ねていたので、それは盛大なものだった。 もともとはモデルの女の子からの紹介だったのだが…

終わりよければ、すべてよし

致命的なことはえてして、些細なことから始まる。 日本へ帰る飛行機は、夜10時発だった。 かなりの余裕を持って空港へと赴いたが、サンパウロは深夜発のフライトが多く、すでにセキュリティチェックのための長蛇の列が並んでいた。....

最後の夜

朝九時くらいに、ホテルをチェックアウトするために階下へと降りていった。今日はいよいよ旅の最終地サンパウロへ向かう日だ。最初に降り立ってから二週間強しか経っていないが、もうすでに随分長い間ブラジルに滞在している気がする。 チェックアウトの手続…

ロマンティストよ団結せよ!

僕は何事にも準備を怠らない男だ。 知らないところへ行くときなどは、まずはグーグルで住所検索をし、そして乗り換え案内を駆使して、予定の時間よりも大幅に早く着くようにしている。特に海外に滞在するときは飛行機などに乗り遅れると大変なので、早朝の便…

イグアスへの旅路

リオの空港に着いてみると、様子がおかしいことに気がついた。 空港にあるすべての時計の針が1時間進んでいるのだ。 イグアスに行くためには、サルバドールからリオに向い、そこで飛行機を乗り換えることになっていた。僕の飛行機はリオを10時30分に発つ予定…

Not once, even twice!

まだ時差ぼけだろうか・・・・・いや、違う。昨日の体験で少し興奮しているのかもしれない。目が覚めたが時計を見ると、まだ朝の五時を少し過ぎたころだった。 六時過ぎまでは我慢していたが、もうこれ以上寝れそうになかったので、階下のダインニングルーム…

わが愛しのくそったれサルバドール

サルバドール行きのバスは午後1時発だった。 それまで名残惜しむかのように、レンソンスで写真をたくさん撮った。どの街にも固有のバイブがあり、それがぴたりと合うととても気分良く、そこにいるだけで幸せな気分になる。今までそういう気分になったのは数…

DAY TRIP

たしかに8時半が約束の時間だったはずだ。 しかし、迎えにくるはずのバスは10分待っても20分待っても来ない。 場所を間違えたのかと心配になるが、昨日予約した旅行代理店はここのはずだ。 9時を回って頃にようやくバスが来て、「ユウキ!」と呼ばれた。今回…

残りの旅路

当初はレンソンスに二日ほど滞在して、サルバドールに戻る予定だったが、滞在を一日延長した。一日どころか、もうニ、三日滞在してもいいと思ったが、このあとの日程がきつくなるので、それは諦めた。 レンソンスは豪華な朝食で有名なところで期待していたの…

癒しのレンソンス

まるで冷凍庫のようだ。 サルバトールのバス停から、レンソンス行きのバスに乗ったのだが、冷房が効きすぎて、半袖短パンではとてもではないが耐えられそうになかった。幸いなことに、バスのなかに衣類の入ったリュックも携帯しており、奥底に埋まった長袖の…

A Long Vacation

朝起きると、自分が一瞬どこにいるのか分からなくなった。 ドミトリーの二段ベットの上段に寝てたので、身体感覚が少しおかしくなっていたのかもしれない。目を開けると、数人の人たちが寝息を立てているのが見える。他人が寝ているところを見るのは、実生活…

思いがけない一日

翌朝、起きると早速荷造りに取り掛かり、ホテルを出ることにした。ロケーションは最高だが、さすがに毎晩のように大音響で音楽が鳴り響くホテルにはいられない。ホテルを変えるついでに、違う街へ行こうと思った。 二、三日違う街に滞在して、またサルバドー…

パーティーナイト!

今日は日曜日ということもあり、街は静かだ。ほとんどの店は、店を閉めている。夜になれば、街には喧騒が広がるだろうが、日が出ているうちは息を潜めて、じっと暴れる機会を伺っているようだ。昨日のうちに旧市街のペロウリーニョは歩き尽くした感があるの…